いつもナンガオンラインショップをご利用いただき誠にありがとうございます。
おかげさまで、ナンガショップ原宿は2023年9月11日に1周年を迎えました。
このような日を迎えられたのも皆様のご愛顧の賜物と深く感謝しております。これからも皆様に愛されるお店であるよう、スタッフ一同精進してまいります。
1周年を記念して9月22日に周年祭を行い、高所登山ガイドの倉岡裕之(クラオカ ヒロユキ)さんとサラリーマン登山愛好家の鈴木彰久(スズキ アキヒサ)さんによるトークショーを開催いたしました。
倉岡裕之(クラオカ ヒロユキ)さん
エベレストに日本人最多の10回登頂したプロの登山家です。
倉岡さんと山との出会いは小学5年生の時。本屋さんで立ち読みした登山入門本の剱岳を登るクライマーの写真から目が離せなくなり「俺の人生決まったな。」と思ったそうです。
高校生の時に独学でロッククライミングをはじめ、大学生で社会人山岳会に入会。経験を積んでいきました。
1984年から山岳ガイドを行っており、セブンサミッツ(世界7大陸最高峰)やエベレスト、マナスルなどの8000メートル級の山を舞台に活躍し、2023年5月にエベレスト10回目のガイド登頂をしています。
鈴木彰久(スズキ アキヒサ)さん
サラリーマンの登山愛好家である鈴木さんは40歳から登山を始めました。
日本百名山を3年間で、全ての山を登山口から日帰りで登っています。その後、クライミングや海外登山を始め、今までに登ったことがある海外の山はマッターホルン、キリマンジャロ、エルブルス、アコンカグア、今年の5月には倉岡さんとともにエベレストに登頂しています。
山岳ガイド・登山ガイドとは、滑落や遭難などといった山での事故を防ぎ、登山者を安全に目的地までガイドする重要な仕事です。
自分の安全を確保するのはもちろん、登山者の命を預かるという責任があります。
中でも山岳ガイドは登山道だけでなく、岩稜や沢登りなどもガイドするため、経験や知識が豊富でなければなりません。
倉岡さんは、地上と比べて酸素が1/3しかない標高8848メートルのエベレストで登山者をガイドしています。
日本の最高峰富士山山頂(標高3776メートル)で酸素は地上の2/3と言われています。さらに、体内の酸素の減り方はそれより厳しく、富士山で1/2、エベレスト山頂ではなんと1/4にまで減ってしまいます。
トークショーではエベレスト登頂の際のエピソードや倉岡さんと鈴木さんの出会い、今後の目標や活動についてなど、様々なお話が聞けた貴重な時間でした。
お店には倉岡さんがエベレストで撮影した写真が飾られ、エベレストの厳しさが感じ取れました。
特に印象的だったのは、今年5月にエベレストに登った時のことを振り返り、倉岡さんが「エベレストは疲れる山なのだと今年初めて認識した。」とお話しされていたことです。
コロナ渦で海外の山に登れず、また足を怪我されて1年間運動できず、数年ぶりにいきなり登ったエベレストは辛かったとお話されていた倉岡さん。それまでは、エベレストには一眼レフを持って写真を撮るなど、倉岡さんにとっては楽な山だったそうです。
独学で学んだというクライミングは、初めの頃何万円もするロープが買えず5㎜の細引きを購入し、それを使い単独で登っていたというのにも驚きです。
※細引きはクライミングロープとしては使えません。アクセサリーロープと言われることもあり、登山やクライミングの補助的などの使用にのみ使い、クライミングロープや安全確保用のロープとしては使えません。
ナンガでは、そんな倉岡さんが監修した商品が多数あります。
エベレストなど8000メートル級の過酷な環境ではもちろん、日本の厳冬期や冬から秋、気温の低い夏の登山でも活躍する、幅広い商品をラインナップしています。
倉岡さん監修商品
ワンピース型にすることで腰回りのゴワツキを無くしたマウンテンピークダウンスーツ。また、暖められた空気が全身に行き届くことによってムラなく体を暖めます。
酸素が少なく、思考能力が極端に低下する過酷な環境でも扱えるようシンプルな構造になっています。濡れやすい袖や足先にはAURORA TEX®を使用し、濡れから守ります。
保温性はもちろん、温度調整ができるベンチレーションや酸素マスクを固定するテープも設けられています。
ダウンワンピースと合わせて使用することを想定し上半身にはゆとりを持たせ、下半身は冷気がたまりやすいためタイトに設計されています。
また、ナンガのスリーピングバックでは珍しいセンターにファスナーが付いているタイプです。酸素マスクを付けた際に干渉しにくく、緊急時に素早く出入りができるようにセンターにファスナーを設けました。
930FPのダウンを使用することで保温性はそのままに、軽量でコンパクトになりました。
軽さと暖かさを両立させた3シーズン用のスリーピングバッグです。
極薄で高強度の生地を使用し無駄を削ぎ落したミニマリズムシリーズは、今までにないコンパクトさと軽さを実現させました。
背面は縦バッフルにし、寝返りなどによるダウンの片寄りを防ぎ暖かさを保ちます。
ごく薄いナイロンシェルを使用し、超軽量かつコンパクトなダウンウェア。
幅広い温度に対応できるよう、ジャケットは脇から袖にかけて、パンツはサイド全面にベンチレーションが設けられています。
超撥水ダウンを使用しているため濡れや湿気に強く、汗をかいても安心です。
高所登山用のダウングローブです。
グローブを付けたままクライミングで使用するアッセンダー(登高器)やアイスクライミングなどで使用するアックス(ピッケル)の作業を行えるよう、柔軟性とグリップ力を持ち合わせたグローブです。
生地にはAURORA TEX®、ダウンは超撥水加工されているものを使用し、濡れにも強くなっています。
高所登山はもちろん、冬の登山、キャンプやスキー、スノーボードなどのウィンタースポーツでも活躍します。
ベースキャンプで快適に過ごせるように開発されたダウンシューズ。
生地にはAURORA TEX®を使用し、結露などの濡れにも安心です。
サイズが調節できるようにアジャスタが設けられています。また足首部分にはゴムが使用されており、足首にフィットし、冷気の侵入を防いでくれます。
足裏にはグリップ力のある素材を使用しているため、テント内でも歩きやすいです。ベースキャンプ用として開発されたダウンシューズですが、脱ぎ履きがしやすく保温性に優れているので冬のキャンプやルームシューズとしてもおすすめです。
セブンサミッツやエベレストをはじめとした8000メートル級の山々に登頂している倉岡さんが監修した商品は、山やアウトドアシーンではもちろん、普段の生活でも使用しやすいアイテムです。
ぜひ、手に取って商品の魅力を体感してみてください。